教員から専業主婦を経て音楽教室主宰、そしてソプラノ歌手。そんな林浩子の人生を大きく動かしたのは「ビワ」との出会いでした。自然の力を信じて育てる畑と、地域を未来へつなぐ商品づくりに取り組む想いをご紹介します。
お茶のおいしさを知り、石鹸で肌トラブルが軽減。ビワとの出会いで運命が動き出す…
太陽と海と緑豊かな町、南知多町。ここに住み始めて35年、この町の自然の美しさと、地産地消が可能な食のおいしさに魅了され続けてきました。
そんなある日、南知多町観光協会が地産のお土産品として「びわ茶」と「びわ石鹸」を開発したことを知り、初めて南知多町がビワの産地であることを知りました。それから、そのお茶のおいしさと、石鹸での肌トラブルの軽減に感動し、ビワに興味を持ちました。
3年後、その事業が打ち切られると知り「自分が使える石鹼がなくなるのは困る!」と、観光協会に許可を得て、事業を引き継ぐことになりました。
そのために会社を設立。ビワに出会ったことで私は社長になりました。それほど「必要性と使命」を感じさせてくれるものだったのです。
自然の力を信じての農法でビワの木がよみがえる
会社を設立したとき、南知多町内の小規模で点在しているビワ畑はほぼ耕作放棄されていました。特に、山の傾斜面に作られた畑はその姿も見られないほどでしたが、手入れを続ける農家の方々によって青々と大きく育ったビワの木がそのまま残っている畑もありました。
その中で耕作放棄された畑を借りて、「株式会社みなみちたフルーツ」としての事業を始めました。
農薬を散布せず化学肥料も与えず自然の力を言じての農法に、周囲の先輩農家さんたちからは心配されましたが、年々力を取り戻していく畑でビワの木も元気になり、よりおいしい実がつくようになっていきました。
南知多町の未来のために、商品を愛してくれる人たちのために
現在は、高齢化していく農家さんたちと将来を語りながら、お預かりする畑も増えています。そして、事業に携わる人も、商品を愛して購入してくれる方もどんどん増えて行っています。
これからも、南知多の未来のため、商品を愛してくれている人たちのために、ビワの良さを語り続けていきたいと思っています。人生100年時代。できれば、家族や友達とずっと笑顔で過ごしたいもの。ビワを生活に取り入れて、幸せで健康な人生を送りましょう。
代表取締役
林浩子
日間賀小学校・河和中学校(音楽)の教員を経て、子育てのために専業主婦となる。
音楽教室を主宰。名古屋二期会会員(ソプラノ歌手)。
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