美容と健康のために取り入れたい!ビワの特性とは?

ビワは古くから「健康果実」として利用されてきました。
ビタミン類やミネラル類、ポリフェノールなどの有効成分が豊富に含まれ、生活習慣病や感染症の予防、アンチエイジング、疲労回復など、さまざまな効果が期待されています。
ビワ伝来の歴史や特徴、効能や利用方法を紹介します。

ビワの歴史

中国原産のビワは、バラ科の常緑広葉です。江戸時代中期に日本に伝わり、長崎で品種改良され、各地に広まったと言われています。
関東より西の、海が近くて温暖な地域で主に栽培されています。

ビワの特徴

ビワは常緑広葉ですが、1年に何度も新芽が出ては落葉します。また、落葉した葉が腐葉士となり、土が活性化するので、肥料も農薬も与えることなく育つのが特徴です。その葉の生まれ変わりの早さや枝の成長の勢いから、その木の代謝の良さ、すなわち生命力の強さを感じます。
実の形が楽器の琵琶に似ていることから、その名が付けられたと言われています。

ビワの効能

ビワの葉には、サポニンやポリフェノールの一種であるタンニンが含まれています。そのため、ビワの葉を煮出すと夕焼けのようなきれいな赤色になります。
タンニンが含まれているビワの葉は、昔から漢方に利用されており、抗酸化作用、抗菌、殺菌作用、消臭効果などが期待されます。
サポニンは植物に含まれる発泡成分で、水に溶かすと泡立つ特徴があります。
また、油を溶かす性質があり、脂肪やコレステロールの蓄積を抑制するほか、腸内の悪玉菌を取り除く整腸作用も期待できます。

「大薬王樹」と呼ばれる家庭常備薬

バラ科の植物であるビワ。桜、桃、梅、杏などもバラ科の仲間です。
杏といえば杏仁豆腐を思い浮かべる方もいるでしょう。杏仁豆腐の香りは杏の種の香りですが、ビワの種も同じ香りです。

バラ科の植物の種子には毒性があることが知られていて、大量に摂取するのはおすすめできませんが、杏仁豆腐を食後のデザートとしてきたその食生活は、単に香りを楽しむというより、食事の最後の毒消しをする意味もあったようです。
日本には梅干を食べる習慣があるのと似通っていると考えます。

このようにビワは、実も葉も種も、そして枝や根まで利用し、家庭常備薬のように重宝され、古来から「大薬王樹」と呼ばれています。
中国から伝わったビワですが、利用方法は仏教を通してインドから伝わったとされています。ビワの木がある寺院が多いのは、その名残りかもしれません。

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