「大薬王樹」と呼ばれる家庭常備薬

バラ科の植物であるビワ。桜、桃、梅、杏などもバラ科の仲間です。
杏といえば杏仁豆腐を思い浮かべる方もいるでしょう。杏仁豆腐の香りは杏の種の香りですが、ビワの種も同じ香りです。

バラ科の植物の種子には毒性があることが知られていて、大量に摂取するのはおすすめできませんが、杏仁豆腐を食後のデザートとしてきたその食生活は、単に香りを楽しむというより、食事の最後の毒消しをする意味もあったようです。
日本には梅干を食べる習慣があるのと似通っていると考えます。

このようにビワは、実も葉も種も、そして枝や根まで利用し、家庭常備薬のように重宝され、古来から「大薬王樹」と呼ばれています。
中国から伝わったビワですが、利用方法は仏教を通してインドから伝わったとされています。ビワの木がある寺院が多いのは、その名残りかもしれません。

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